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| アジアンツアー・UBSオーダーオブメリット に輝き、UBSトロフィを手にして笑顔の シン選手 |
2006年度日本ツアー賞金ランキング3位、UBSオーダーオブメリット(アジアンツアー賞金ランキング1位)、そしてヨーロピアンツアー賞金ランキング16位。2006年度のシーズンは大躍進の年になった。世界中のトーナメントに出場した試合数は、なんと42試合である。
2006年のカシオワールドオープン会場のドライビングレンジで彼と話をした。
――ヨーロピアンツアー最終戦の優勝、おめでとうございます。
『ありがとう。すごくハッピーだよ。』
――しかし、すぐに日本に戻ってきて、すごい気合の入った打ち込みをしてますね。
『まだ日本で勝ってないからね。大好きな日本ツアーで勝ちたいんだ!』
――どうして日本で勝てないの(笑)。でも今の練習でのコンディションを見る限りチャンスありだね。
『イエース!』
――めずらしくドライバーが真っ直ぐに飛んでいるじゃない?!
『調子いいよ。でも僕は、コース内のプレーゾーンのどこかにドライバーショットの球が落ちていればチャンスだと思っているよ。そう思わないと僕のドライバーショットはどこに飛ぶかわからないからね。』
と、言いながらブンブンとドライバーを振り回すシン選手。
こんなに試合に出続けても満足できないのか? 体の調子がおかしくならないのかと思ってしまう。しかし、どうやら彼の中には“休み”というものがないらしい。
「あなたのスタミナと精神力の源は何なの?」と聞いてみたら、「ヨガだよ。あとはカリーパワー!」と、即答が返ってきた。インド人の彼は、滞在先のホテルの部屋で、毎日お香を炊いてお祈りを欠かさず行い、そのあとヨガに取り組む。
また彼はカレーが大好物で、世界中のゴルフ場でカレーライスを食べ歩いている。日本の友人にはインドのカレースパイスを土産に買ってきてくれる心やさしい選手でもある。
――今、一番の目標は何?
『グリーンジャケット! マスターズのジャケットを着たい!!』
――その目標に向かってやるべきことは、はっきりしているよね。
『そう、ワールドランキングをあげること!だから日本での残り2戦は大切な試合なんだ。』
結果はご存知のとおり、有言実行の2戦2勝。日本ツアーで初優勝、アジアンツアー、ヨーロッピアンツアーという3大ツアーで優勝を成し遂げてしまった。そしてインド人初のマスターズ出場を実力で手繰り寄せた。
「グリーンジャケットが着たい」と言ったときのシン選手の顔は、決して冗談ではなかった。真剣な眼差しは、自信に満ち溢れていた。その時期、世界中で最もモチベーションの高い選手と言っても過言ではなかった。
世界3大ツアーのシード権を手にしたシン選手。いろんな選択肢を手にしたが、彼は、「これからも大好きな日本ツアーに出場する」という。
日本の四季、そして同じ季節でも南北に長い地形から生まれる気候、風土と文化。シン選手にとって、日本は素晴らしい国だそうだ。
そして、最後に茶目っ気たっぷりにつけ加えた。
『宅急便を見てよ。あれほど迅速かつ正確に物を送り届けてくれるシステムは、世界中ないよ。本当にこの国は凄い!!』
2007年。いよいよシンの型にはまらないゴルフ・・・豪快で意表をつく攻めのゴルフをひっさげて世界メジャーでデビューする。しかし、それさえも彼の中では通過点に過ぎない。なぜなら、彼の目標はあくまでもグリーンジャケットだからだ。つまり、それはメジャーで「勝つ」ということ。
見る者をワクワクドキドキハラハラさせる魅力あるJ.M.シンから今年も目が離せない。